献上桃の郷

福島県北部に位置する伊達郡桑折町(こおりまち)は、
献上桃の郷として知られています。
このページでは桑折町やその周辺の名所をご紹介します。

桑折町観光情報
https://www.town.koori.fukushima.jp/kankou

 献上桃の郷
 福島県は、山梨県に次いで全国的な桃の一大産地です。
特に桑折町は盆地の地形が果樹栽培に最適な地域で、糖度が高い桃が育ちます。

今年は例年より早く4月上旬、桃の花が満開になりました。
夏には桑折町のいたるところで桃の収穫が行われます。
 
桃の主力品種は「あかつき」で、平成6年以降連続で皇室に献上されている桃です。
福島県ブランド認定産品にも指定されており、 
平成28年には「献上桃の郷」の商標登録が認めらました。
 
「あかつき」の果肉は緻密で硬め、日持ちに優れています。
染み出す甘い果汁は桃ならではの美味しさが感じられます。
糖度は高く、酸味はあまり感じられません。

◎献上桃◎
 皇室に献上する桃を決める「選果式」が7月頃に行われます。
 色・形など多角的な観点から最終的に180個の“献上桃”が選ばれます。
 現在の天皇・皇后さまも皇太子時代にこの桃源郷、
こおり献上桃の郷を散策されました。

  献上桃と同等品質の美味しい桃が桑折町にはあります。
 “献上桃の郷”桑折町の桃、ぜひ一度ご賞味ください。

 桑折町のシンボル【半田山】
 半田山は標高863.1mで福島市や国見町、宮城県白石市と接しています。
半田山は昔、日本3大銀山の一つでした。
銀山といっても銀ばかりではなく、金、鉛、亜鉛なども生産されていました。
比較的早い時期に閉山(1950年;昭和25年)されたため、
全国的な知名度は低いものの、
はんだ付けの「はんだ」(錫と鉛の合金)は半田銀山が由来といわれています。
 
半田山には登山コースがあり、北登山口から登る北コースと南登山口
またはキャンプ場登山口から登る南コースの2つ。
いずれの登山口も近距離のため回遊して楽しむことができます。
半田山に登り眼下の半田沼を眺めると沼がハート型に見えることから、
近年若い世代にも人気となっているようです。
 半田山の麓の半田沼の周囲には500本以上の桜の木があり、
開花前線が青森に達する頃にようやく見頃を迎え、
遅咲きの桜を楽しむ事ができるので多くの人で賑います。
さらに、多目的広場やキャンプ場、テニスコートなどが設置され、
春の桜だけでなく夏のキャンプ、
秋の紅葉狩りと四季を通して多くの人に親しまれています。

 【旧伊達郡役所】
 総二階建で、塔屋を頂く大規模な疑洋風様式による近代役所建築。
国指定文化財指定。

 基礎は切石を積み、北海道および東北地方の重要建造物と同様に、
ベランダを張り出したペンキ塗下見板壁になっています。

正面は総二階建、中央塔屋を設け、軒は化粧垂木様飾りに円形刳り蛇腹、
窓はすべてガラス入りの上げ下げ窓…と洋風を模した建物。
その中でいくつか和風を取り入れた「擬洋風建物」となっています。
(桑折町公式ホームページより引用)

 万正寺の【大カヤ】
 桑折町に立つ国内最大級のカヤの巨木が万正寺の大カヤです。
根本から60センチメートル上の幹回り約7.5メートルの巨幹。
枝張りは四方に約10m。
全体の広がりは一辺約20m、面積約400平方mを覆うもの。 
幹の太さだけでなく、枝張りも国内最大級の大カヤだそうです。
太い幹が四方へ分岐しており複雑な隆起と分岐は波打つようで迫力満点。
伊達氏居城、桑折西山城跡の南麓の観音寺東方に位置し、
根元から古瀬戸瓶子ほかが出土。
中に炭と骨片が入っていたとの伝承があるそうです。
 以前、「NHKにっぽん縦断こころ旅」で火野正平さんが訪れた場所でもあります。

 【無能寺の御蔭廼松(みかげのまつ)】
 明治天皇が東北巡幸のときに命名された老松で、推定樹齢450年、樹高6メートル、
根回り5メートル、枝張り16メートル。
威風堂々たるその姿は圧巻。
 無能寺は良然による創建当初(1596年)は大光山正徳寺と称したが、
江戸中期に高僧として名高い無能(1683年~1719年)が現れ、
その弟子不能や師の徳をあがめて寺号を改めて再興した寺。
以後、厳しい戒律を守って生活する律院として発展し、
浄土宗奥州地方教化の中心寺院となったといわれています。
(桑折町公式ホームページより引用)

 【追分】奥州街道・羽州街道分岐点
羽州街道と奥州街道は江戸時代、東北の二大街道でした。
羽州街道の長さは約497km、奥州街道は全行程が約827kmありました。
羽州街道は、現在の国道113号、13号、7号にほぼ重なるコースで、
江戸時代は江戸と出羽国を行き来するのに利用されていました。
54番目の宿場、桑折宿で奥州街道から分かれ、宮城の七ヶ宿、山形、秋田と進み、
青森の油川でまた奥州街道に合流。
途中では上山や山形、天童、新庄、久保田、弘前の城下町を通っていました。


桑折町には半田山の麓に美肌の湯『うぶかの郷』という施設があります。
夏は蛍が舞い、カエルの声が響き渡る情緒豊かな場所ですので
名所散策がてら、どうぞお立ち寄りください。
美肌の湯 うぶかの郷
https://www.k-ubuka.com